しかし、やっかいなことが一つ持ちあがる。はげしい地行術の習練で土に磨かれて、いやでも逞ましく鍛えあげられた「宝貝」が、日暮れとともに勝手な蠢動を始めたのだ。しかも百年の間抑圧されていたから、その蠢動はことのほかに奔放である。土行孫はその扱いに困り果てた。
但土行孙现在有一件麻烦事。在地行术的激烈习练中,他的“宝贝”不断被泥土磨练。如今他即使再不喜欢,这件“宝贝”也变得十分强壮了。每当日暮降临之时,他的宝贝就开始随意蠢动(蠕蠕而动)起来。而且这种蠢动一直被土行孙压抑了百年,如今除了让它奔放(尽情流露,不受拘束)以外,土行孙是束手无策的。
罪の一端は、やはり申公豹が作ったようなものである。もともと土行孫は、比較对照の相手がないまま、自分の「宝貝」の出来具合に関心を向けたことはなかった。それを「異常に発達した見事な“宝貝”だ」と指摘されて開眼したのである。開眼させられると、意識して、妙な気分になった。夜になると思い出しては誇らしげに眺めまわしたり、撫でまわしてみたりする。それがさらに妙な蠢動を助長した。
这罪孽的一端,似乎还真是申公豹的杰作。本来土行孙无法和别人互相对比“宝贝”的大小长短,更从未关注过自家“宝贝”的发育情况。然而申公豹直接指出,土行孙拥有“异常发达的漂亮的‘宝贝’”,让土行孙开了眼界。如今土行孙一睁开眼睛,就意识到自己的“宝贝”十分漂亮。他的想法,自然也慢慢变得奇怪起来。每当夜晚之时,土行孙一想起来,就会洋洋得意地四处眺望,同时还在“宝贝”四周不断抚摸着。
その蠢動は当然に安眠を妨げる。眠れない夜がつづいた。それで、枕元の鞭で蠢動を止めさせようと、思いきり折檻したことがある。しかし、カチンと鞭をはじき返して、萎れるどころか逆にいきり立った。
这种蠢动当然会妨碍睡眠。如今土行孙已经有好几晚持续失眠了。为了阻止“宝贝”的蠢动,他决定放开胆子,用枕边的鞭子将“宝贝”狠狠地打一顿。可当他挥下鞭子之时,喀擦一声响,“宝贝”不但没有萎下来,反而气势汹汹地站了起来,还将鞭子给弹了回去。
実際には、土行孫の焦立ちの原因は别なところにある。噂はたっぷり聴かされたが、土行孫はまだ申公豹が彼のために「予约」した「乗物」の姿を、チラリ垣間見る機会にすら恵まれていなかった。いくども、帥府の奥にある彼女の寝室に地下から潜入して、その姿を拝みがてら、せめて匂いでも嗅いでこよう、と思ったことがある。しかし「焦ってどんぶりを壞すなよ」と申公豹に注意されていたのを思い出して、じっと我慢した。
实际上,土行孙焦躁的原因还有别的地方。尽管听到了许多流言蜚语,但土行孙还是没有亲眼见到申公豹为他所指的“乘物”的身影,连在一瞬间看一眼的机会都没有。曾几何时,土行孙也想过,从地下潜入至帅府深处,直至邓婵玉的卧室。这样的话,在看一看她的身姿的同时,至少也能闻一闻她的香味吧?但是,“不要由于心急而把大碗给摔碎了!”土行孙一想起申公豹的提醒,还是把这个念头给忍耐了下来。
悶々のうちにひと月がすぎる。ある日突然に朝歌から白旄、黄鉞をたずさえた勅使が三山関に到着した。白旄、黄鉞は言わずと知れた朝命による遠征軍の標識である。三山関の総兵に西岐征討の勅命が下されたのだ。
就这样,土行孙闷闷不乐地过了一个月。突然有一天,携带着白旄、黄钺的敕使从朝歌出发,来到了三山关。不言而喻,白旄、黄钺是朝歌任命的远征军的标志。很快敕使就向三山关总兵下达了征伐西岐的敕令。
太師聞仲が戦死し、その遠征軍が全滅したとは信じがたいことである。その聞太師すらが失敗した西岐の征討を命ぜられて、鄧九公の心は重かった。しかし土行孫は「立派な働き」つまり武勲を立てるチャンスの到来と、小躍りする。
太师闻仲战死!远征军全军覆没!这消息令人难以置信。目前,奉命去征伐西岐的将领,包括闻太师都已经完全失败了。这让邓九公的心情无比沉重。然而土行孙却知道,他终于能完成“出色的工作”了。也就是说,他建立武功的机会已经到来了。为此,土行孙不由得雀跃不已。
但土行孙现在有一件麻烦事。在地行术的激烈习练中,他的“宝贝”不断被泥土磨练。如今他即使再不喜欢,这件“宝贝”也变得十分强壮了。每当日暮降临之时,他的宝贝就开始随意蠢动(蠕蠕而动)起来。而且这种蠢动一直被土行孙压抑了百年,如今除了让它奔放(尽情流露,不受拘束)以外,土行孙是束手无策的。
罪の一端は、やはり申公豹が作ったようなものである。もともと土行孫は、比較对照の相手がないまま、自分の「宝貝」の出来具合に関心を向けたことはなかった。それを「異常に発達した見事な“宝貝”だ」と指摘されて開眼したのである。開眼させられると、意識して、妙な気分になった。夜になると思い出しては誇らしげに眺めまわしたり、撫でまわしてみたりする。それがさらに妙な蠢動を助長した。
这罪孽的一端,似乎还真是申公豹的杰作。本来土行孙无法和别人互相对比“宝贝”的大小长短,更从未关注过自家“宝贝”的发育情况。然而申公豹直接指出,土行孙拥有“异常发达的漂亮的‘宝贝’”,让土行孙开了眼界。如今土行孙一睁开眼睛,就意识到自己的“宝贝”十分漂亮。他的想法,自然也慢慢变得奇怪起来。每当夜晚之时,土行孙一想起来,就会洋洋得意地四处眺望,同时还在“宝贝”四周不断抚摸着。
その蠢動は当然に安眠を妨げる。眠れない夜がつづいた。それで、枕元の鞭で蠢動を止めさせようと、思いきり折檻したことがある。しかし、カチンと鞭をはじき返して、萎れるどころか逆にいきり立った。
这种蠢动当然会妨碍睡眠。如今土行孙已经有好几晚持续失眠了。为了阻止“宝贝”的蠢动,他决定放开胆子,用枕边的鞭子将“宝贝”狠狠地打一顿。可当他挥下鞭子之时,喀擦一声响,“宝贝”不但没有萎下来,反而气势汹汹地站了起来,还将鞭子给弹了回去。
実際には、土行孫の焦立ちの原因は别なところにある。噂はたっぷり聴かされたが、土行孫はまだ申公豹が彼のために「予约」した「乗物」の姿を、チラリ垣間見る機会にすら恵まれていなかった。いくども、帥府の奥にある彼女の寝室に地下から潜入して、その姿を拝みがてら、せめて匂いでも嗅いでこよう、と思ったことがある。しかし「焦ってどんぶりを壞すなよ」と申公豹に注意されていたのを思い出して、じっと我慢した。
实际上,土行孙焦躁的原因还有别的地方。尽管听到了许多流言蜚语,但土行孙还是没有亲眼见到申公豹为他所指的“乘物”的身影,连在一瞬间看一眼的机会都没有。曾几何时,土行孙也想过,从地下潜入至帅府深处,直至邓婵玉的卧室。这样的话,在看一看她的身姿的同时,至少也能闻一闻她的香味吧?但是,“不要由于心急而把大碗给摔碎了!”土行孙一想起申公豹的提醒,还是把这个念头给忍耐了下来。
悶々のうちにひと月がすぎる。ある日突然に朝歌から白旄、黄鉞をたずさえた勅使が三山関に到着した。白旄、黄鉞は言わずと知れた朝命による遠征軍の標識である。三山関の総兵に西岐征討の勅命が下されたのだ。
就这样,土行孙闷闷不乐地过了一个月。突然有一天,携带着白旄、黄钺的敕使从朝歌出发,来到了三山关。不言而喻,白旄、黄钺是朝歌任命的远征军的标志。很快敕使就向三山关总兵下达了征伐西岐的敕令。
太師聞仲が戦死し、その遠征軍が全滅したとは信じがたいことである。その聞太師すらが失敗した西岐の征討を命ぜられて、鄧九公の心は重かった。しかし土行孫は「立派な働き」つまり武勲を立てるチャンスの到来と、小躍りする。
太师闻仲战死!远征军全军覆没!这消息令人难以置信。目前,奉命去征伐西岐的将领,包括闻太师都已经完全失败了。这让邓九公的心情无比沉重。然而土行孙却知道,他终于能完成“出色的工作”了。也就是说,他建立武功的机会已经到来了。为此,土行孙不由得雀跃不已。